件-kudan-

 ガバッ。
 「件、どうしたんだ?」
 「…は37頁〜…」
 「おい、一体どうしたんだ?」
 「……」
 バタッ。
 「お、オイッ。く、件しっかりしろ、しっかりしろォー」
 件をゆさぶる。
 「止めろ、もう件は……死んでる」
 ガサッ。
 「ん、これはさっきの内容か?書き留めてたのか……。こ、これは、まさかッ期末試験の範囲!?」
 「うっ……うぅ」
 「件……お前ってヤツは」
 「件君……」
 クラス全員が涙を流す。
 「皆ッ、件の為にも期末試験頑張ろうぜッ!!件の弔い合戦だッー」
 クラス内で歓声が上がる
 パチパチパチ
 「リッチ先生!?」
 ざわめく教室。
 「話しは聞かせて頂きました」
 涙ぐんでいるリッチ先生。
 「クラスの為に命をなげうつ精神、そんな彼に対して涙する生徒逹……。先生はこのクラスを受け持った事を誇りに思います」
 感極まったように涙するリッチ先生。
 「件、お前の死は無駄にしないッ!!」
 拳を高く突き上げ、叫んだ。
 「今夜は焼き肉だぁーーー!!」
 ワアァァァァァァァァッ!!
 一際大きな歓声が教室を包んだ。
 こうして、この夜『件君お別れ会』が開かれたのであった。


 尚、この会は第二、第三と毎ある毎に行われ、2年C組の恒例行事となる。


件-kudan- 了






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